僕の家にはあまり小澤征爾の書籍がなかったので、とりあえずこれを引っ張り出して再読しています。
彼が2009年末に発見された食道癌の大手術の影響で療養するしかなかったことがきっかけで、この本ができたことを「大病も悪いことばかりではない」とポジティブに語っていたのが印象的でした。
この本で引用されているデューク・エリントンの、世の中には「素敵な音楽」と「それほど素敵じゃない音楽」の二種類しかなく、「素敵な音楽」を聴くことによって与ええられる純粋な喜びはジャンルを超えたところに存在するという指摘はその通りだと思います。僕もささやかながら音楽に関わっている人間として、そこは常に意識したいところですね。
あとApple Music Classicalが日本でも利用可能になり、はじめての小澤征爾プレイリストがあるのでオススメです。
興味のある方はぜひぜひ。
小澤征爾、村上春樹 『小澤征爾さんと、音楽について話をする』 | 新潮社
「良き音楽」は愛と同じように、いくらたくさんあっても、多すぎるということはない――。グレン・グールド、バーンスタイン、カラヤンなど小澤征爾が巨匠たちと過ごした歳月、ベートーヴェン、ブラームス、マーラーの音楽……。マエスト
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